ほとんどの人が誤解している?「報、連、相(ほうれんそう)」が会社を強くする理由
ほとんどの人がほうれんそうを誤解している
日本のサラリーマンなら誰でも一度は聞いたことがある言葉。
ほうれんそう。
今では、中学生でも知っています。
でも、多くの人がその意味を誤解しているというのをご存知でしょうか?
部下が上司に対して、報告・連絡・相談をこまめに行うことが大切である。
そうして、それによって上司が常に状況を把握できるようになる。
つまり、”部下の努力義務として”「ほうれんそう」があるという考え方です。
ところが、この、ほうれんそうの提唱者は、違う意味で使っていたのです。
これを聞いて、なるほどなあ、と思いました。
ほうれんそうの本当の意味
これを最初に提唱した方は、山種証券株式会社の社長だった山崎富治氏です。
彼が言いたかったことは、「部下から報告・連絡・相談をしやすいような社風の会社が強くなる」ということだというのです。
つまり、「上司が部下の報告を集めやすい雰囲気を作りなさい。」ということ。
部下への努力義務ではなく、経営者や上司への提言だったのです。
これは絶対に、誤解されていると思います。
私はそう思います。
Googleの研究結果と同じ
以前、このブログにも書きましたけれど、Googleが生産性の高いチームの特徴を研究した結果、心理的安全性が大切であると結論付けています。
ブログ記事「あのGoogleがたどり着いた生産性が高いチームの特徴」
つまり、些細な悩み事や問題点をチーム内で共有する空気があるということ。
問題が起きた時に、すぐにみんなで解決できる空気がある。
というのはとても大切なことなのです。
ところが、これをよく理解していない上司が、部下を怒鳴りつけたり、責任を押し付けたりしていたのでは、とてもじゃないけれど、心理的安全性が保たれるとは思えませんよね。
問題が起きて報告しても、みんなの前で厳しく叱責されたりすれば、次からは問題が起きても隠ぺいしようとしたり、相談が遅れて事態が悪化する可能性があります。
厳しく指導するのが良いと思っている上司はたくさんいると思いますが、無意味に怒鳴りつけたりするのは、部下が委縮してしまって逆効果です。
パワハラが効果がないどころか、逆効果であることは明白です。
安心して相談できる雰囲気を作るということが、とても大切である、ということなのです。
うつ病も予防できて生産性も上がる
こういう雰囲気のある職場であれば、一人で問題を抱え込まずに済むので、うつ病の予防にもなります。
早い段階で、問題点を共有することができれば、うつ病を回避し、問題を可決することができるわけですから、生産性が上がるの当然と言えます。
結局、ギリギリのところまで自分で抱え込んでしまうことがうつ病の原因なのですから、早い段階で相談できる環境を作っておくことが大切なのです。
こう考えると、うつ病の予防と会社の業績には密接な関係があることが解ります。
心理的安全性を確保できれば、うつ病予防と生産性のアップが期待できるのですから、これをやらない手はありません。
そういう社風を作ることが出来るかどうか、というのは、経営者の力量にかかっているのです。
ほうれんそうが育つ職場をつくろう
さて、御社の環境は、ほうれんそうが育ちやすい環境でしょうか?
社員に対して厳しく接するだけでは、ほうれんそうは育ちません。
ほうれんそうが育つ空気を作り出すことで、業績も上がるし、うつも予防できます。
こんなにいいことはありませんよね。
ほうれんそうを育てるには、部下の話をどのように聴くか、「傾聴」の技術が不可欠です。
また、どのように自分の意見を伝えるか、「アサーション」の技術も不可欠ですよね。
弊社では、「傾聴」や「アサーション」など、コミュニケーションの技術に関するセミナーも行っています。
社内研修などご利用ください。
また、整体と心理カウンセリングの技術を兼ね備えたBBトレーナーの派遣などを通して、あなたの会社のほうれんそうを育てるお手伝いをいたします。
ぜひ一度、ご相談ください。
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