従業員の士気を高めるにはどうすればいいのか
こんにちは。
代表の渕脇です。
経営者だけが頑張っても業績は上がらない
会社の業績を上げていくには、経営者だけが頑張っても限界があります。
やはり、従業員の頑張りがあってこそ、会社の業績が上がります。
経営者が、あるいは上司がいくらハッパをかけても、従業員の士気が上がらなければ、会社の業績を上げていくのは難しいでしょう。
では、どうすれば従業員の士気やモチベーションが上がるのでしょうか。
それがわかれば苦労しないよ!
という声も聞こえてきそうですね。
確かにこれは難しい問題ではあります。
一筋縄ではいかないし、100%うまく行く方法というのはないかもしれません。
でも、心理学的に考えていけば、どういう方向性を目指せばよいのか、というのはおのずと見えてきます。
内発的動機付けと外発的動機付け
人間が何か行動を起こそうとするには動機が必要です。
その行動を起こす理由ですね。
その動機は、大きく分けて二種類あると言われています。
それが、内発的動機付けと外発的動機付けです。
内発的動機付けとは、たとえば、その行為が好きだとか、興味があるとか、やり甲斐を感じているとか、その行為そのものにたいして自分の内側から湧いてくる動機があるという場合です。
この場合、自分の内側から自然に沸いてくるのであるから、とてもスムーズに行動に移ることができて、その行為自体に意味を感じているので、とくに報酬などを必要としません。
これに対して、外発的動機付けというのは、金銭的な報酬、地位、名誉、賞賛など、外側から与えられるものを動機としていることを言います。
この場合は、その行為自体には意味を感じていないか、あるいは苦痛を感じているということもあります。
それでも、外発的な動機を欲しいがために、歯を食いしばって頑張ります。
ところが、強いストレスを感じることもありますので、メンタル疾患などになりやすいのです。
恐怖を避けるのも外発的動機付け
例えば、部下に厳しく当たる上司がいたとします。
厳しく当たって、ある意味恐怖感を感じさせることによって、部下をコントロールするという方法です。
いわゆる、パワハラ上司にありがちな思考回路です。
怖い上司に怒られるという恐怖を回避する、ということを目的に仕事を頑張るわけですけれども、これも外発的動機付けということになります。
この場合、上司に対して怖さを感じているというストレスと、仕事に対するストレスが二重にかかってきますので、心理的に追い込まれて、メンタルを病む可能性が高くなります。
そして、このような精神状態では、その従業員の生産性が上がるということは無いでしょう。
パワハラ上司は、一見部下をコントロールできているように思うかもしれませんが、部下のもっている能力を殺している可能性を考えたほうが良いでしょう。
内発的動機付けを引き出すことを考える
人間には、大切に扱われたいとか、自分の価値を認めてほしいとか、自分は役に立っていると感じたいとという欲求があります。
この欲求は、内側から出てくるものです。
この欲求を刺激するようなマネジメントを考えたほうが良いでしょう。
部下がもともと持っている良い所を引き出すにはどうすればいいか、ということに注力することが大切なのです。
あるいは、部下がもともと興味を持っていることを活かす、ということも、内発的動機付けを刺激します。
このように、従業員の内発的な動機付けを引き出すことを考えるのです。
返報性の法則を利用する
返報性とは、例えば、他人から恩義を受けた場合、そのお返しをしたくなるという、人間が持っている性質です。
つまり、従業員を大切に扱えば、大切に扱われていると感じている従業員は、会社のために頑張ろうとする、ということです。
もちろん、給料を上げるという方法もあるのですけれど、それが思うようにできないということもありますよね。
それに、給料がいくら高くても、人間として尊重されていないと感じられるような扱いを受けていれば、返報性を引き出すことは難しいでしょう。
給料以外の部分。
人として大切に扱われているか。
尊重されているか。
というのが、とても大切なのです。
給料は上げられないけれども、従業員を大切にしている、尊重している、というメッセージを発信することはいくらでもできます。
BBトレーナーを導入する
BBトレーナーが週一回のペースで職場にやってきて、従業員に整体を施し、悩み事を聴く。
その時間を会社が確保してくれる。
これだけで、従業員に対して、会社はとても大切に思っていますよ、というメッセージを発信することができます。
実際に、導入していただいている企業様の従業員からは、そのような声を聴くことがあります。
本当にこの会社はいい会社だ。
ここの社長は本当に素晴らしい!
そう思った従業員は、会社のために頑張るし、その会社を辞めようとは思わないでしょう。
そういう従業員が増えていくことによって、会社の業績は上がっていくのです。
業績の良い会社は、従業員がイキイキと働いています。
まずは、従業員の内発的動機を引き出し、大切に扱うことを考えましょう!