【報告】第7回セラピストのためのカウンセリングセミナー

渕脇講義

昨日は、第7回目の「カウンセリングセミナー」を開催しました。

昨日のテーマは、「人間の悩み事」について。

人はいったいどういう事で悩むのか。
その原因はどこにあるのか。

カウンセリングをしていると、人の悩み事には、一定のパターンがあることに気がつきます。
悩み事を分類していくと、いくつかの典型的な原因があることがわかるのです。

こういうことを知っているか、あるいは、考えたことがあるかどうかで、カウンセリングの質が変わってくるのです。

そのいくつかの、典型的なパターンについて考えてみました。

自分と社会のかかわり方について

人の悩み事の根本は、自分と他者の関わり方に関する問題がほとんどです。
これ以外にない、と言ってもいいかもしれません。

そして、他者というのは社会と言い換えても良いかもしれませんね。

「家族」は最も小さく、かつ親密な「社会」です。
家族とのかかわりで悩む人はとても多いです。

ほとんどのケースが、家族に原因があると言っても過言ではないかもしれません。

人間にとって、他者とどうかかわるか、というのは、ともて大切なテーマなのです。

過去のトラウマと将来の不安

次の多いのは、過去のトラウマと将来の不安です。

過去はすでに過ぎ去ってしまったものなので、変えることができません。
この過去をどのように自分の中で受け止めて、消化していくのかという問題があります。

また、将来の不安を消すことも困難です。
なぜなら、私たちは将来を予測することができないからです。
何が起こるかわからない不安というのを、100%ぬぐいることはできません。

人生観

人生観は、人それぞれです。
どのような人生観を持っているかによって、ストレスを強く感じる人もいれば、楽しい人生を送る人もいます。

人生観については、いろいろなものがあることを紹介して、自分がどのような人生観を持っているのかを考えてもらいました。

そして、それが人生に与える影響について考えました。

社会観

社会についてどのようなイメージを持っているかによっても、ストレスは全く違います。

現代の日本人ですと、「生き馬の目を抜く」とか「競争社会」とか「弱肉強食」とか「自己責任」などというイメージを持っている人が多いかもしれません。

しかし、「助け合い」とか「お互い様」とか「失敗しても再起できる」とか、そういうイメージを持っている人もいることでしょう。

どちらのイメージを持っている人のほうがストレスをため込みやすいかというのは、一目瞭然ですよね。

その他

その他にも、自尊心について、自信について、常識について、ジェンダーギャップについて、教育について、学歴について、正解主義について、親離れ子離れ問題について、等々、とても身近な問題を、心理的に深くえぐってみました。

参加者の皆さんからは、「ここまで深く考えたことはなかった。」「無意識のうちにイメージを作っていた。」「とても面白かった」と高評価を受けました。

実は、このように、普段何気なく当たり前のように思っていることの中に、ストレスの原因が潜んでいることがほとんどなのです。

従って、こういう問題について、一度しっかりと考えてみる機会を得ることは、人生を豊かにすることにつながるのです。

この講座は、まだまだ続きます。
興味のある方は、以下のページをご覧ください。

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