【報告】第11回BBメソッド整体セミナー
今週の月曜日に、第11回目のBBメソッド整体セミナーを開催しました。
午前中の座学は、足の骨格と関節について学んだあと、生理学に入りました。
生理学は、細胞の構造と、筋線維の種類とエネルギーの産生について学びました。
午後の実技は、関節モビライゼーションについて練習しました。
足の骨格
足は、人体においては一番下に位置していて、地面と接しいている場所になります。
多くの人は、人間の身体のゆがみは骨盤から起こるというイメージを持っています。
それは、「骨盤矯正」を売り物にしている多くの治療院と、メディアが主導した誤った常識だと私は思っています。
有名女優を使ったCMなどもテレビで流れていたりするし、一昔前は、骨盤ダイエットなるものが流行りました。
骨盤をいくら矯正しても、そんなに簡単に痩せるわけではありません。
もしそうなら、私のお客さんはみんなスリムになるはずだからです。
骨盤がなぜゆがむのか、そこを考えていく必要があります。
それは、身体の使い方が間違えているからです。
立つ、歩く、座る。
そういう、人間が生活の中で長時間行っている基本的な動作が間違えているから、身体がゆがんでくるのです。
歩く、立つ、という動作に影響を与えているのが、足ということになります。
足首のゆがみや足のアーチの崩れ、外反母趾や偏平足や開帳足などが、歩き方や立ち方に影響を与え、膝や股関節の動きに影響を与え、それが骨盤にも及ぶわけです。
そういう意味でいうと、足の骨格というのは、人間の身体の基礎と言ってもいいかもしれません。
その大事な足の骨格を学びました。
生理学
足の骨格を学んだところで、筋・骨格系の解剖学は終了です。
ここからは生理学を学びます。
生理学というのは、生きている人間の体内でどのような変化が起こっているのか、を学ぶ学問です。
医学や栄養学など、様々な重要な学問を包括している分野であるとともに、まだまだ解明できていないことがたくさんある未知の分野でもあります。
人体というシステムはとても複雑で、はっきり言って人知をこえていると私は思っています。
ですから、一昔前では常識とされていた説が、新たな発見によって覆るということが頻繁に起こっているのが、この生理学という分野なのです。
常識が覆るときには、その常識を信じていた人たちと、新しい説を広めようとする人たちの間で、激しい攻防が繰り広げられることになります。
生理学というのは、現在でも、そういう論争がいたるところで展開されている分野なのです。
特に、医学の分野では、そういう論争は日常茶飯事で、当たり前にあると言ってもいいでしょう。
そんな生理学について、今現在の段階で知っておいた方が良いと私が思う情報を最低限お伝えしようと、この講座の中でお話をすることにしました。
エネルギーの産生
人が生きていくうえで、そのエネルギーをどのように作り出しているのか。
そのメカニズムを知っておくことは、人間の健康を考えるうえでとても重要なことです。
このメカニズムについて学ぶことで、運動はどうのようなものがいいのか、栄養はどんなものを食べればいいのか、疲労を回復させるにはどうすればいいのか。
そういうことが解ります。
この、最も基本的なことを知っておくということはとても大切なのです。
関節モビライゼーション
整体は骨格の調整をすることです。
骨格がゆがむのは、関節がゆがむからです。
骨自身が変形してしまったものを、いくら整体をしたところでそれを正すことは出来ません。
私たちができることは、関節の状態を良くすることだけなのです。
関節の状態が良くなることで、筋肉の不要な緊張をとることができます。
関節モビライゼーションは、関節の状態をよくするためのテクニックです。
私は、関節を痛める危険性があるスラストテクニックを使用しません。
スラストテクニックというのは、関節を瞬間的に動かすことで、いわゆる関節をボキボキ鳴らしていく方法です。
整体というと、関節を鳴らすイメージを持っている方がいるかと思いますが、それは整体の一つの方法であって、それだけがすべてではありません。
私は、危険な方法をなるべく避けて、安全で、身体に負担がかからず、それでいて気持ちいい方法を使います。
もちろん、こちらのセミナーでも危険な方法を教えることはありません。
関節モビライゼーションは、関節をゆっくりと動かすことによって、関節の動きを滑らかにするテクニックです。
これを行うことで、まるで関節に潤滑油を注入したかのような感覚になります。
先日のセミナーでは、膝関節と足関節のテクニックを紹介しました。
参加者は、その効果を実感して、「こんなに違うんですね~」と驚いていました。
今後も続けます
この講座は、全部で18回を予定しています。
まだあと、7回行います。
まだまだ、実践的な情報をどんどんお届けしますので、もし興味のある方はご参加ください。
詳しくはこちらのページをご覧ください。